鋳物加工(切削加工)について
1. 鋳物加工とは?
溶かした金属を型(主に砂や金属製の型が使われる)に流し込んで冷やし固め、様々な形状を作り出す加工法です。
特徴としては、作りたい形の金型さえ完成すれば複雑な形の製品も大量生産ができるのが長所で、短所は金型を作る時にコストがかかる事と寸法にズレが出やすい事ですので、形を整えて寸法を出したり穴あけ加工をするために機械加工をすることがあります。
身の回りの鋳物製品
自動車・鉄道・飛行機の車輪用部品のブレーキ、エンジン周りの部品、産業用機械に頻繁に使用されます。
また、日常的に使用する身の回りの製品も鋳造によって製造されることが多く、ストーブやガス機器などの暖房機器やマンホールの蓋や郵便ポスト、公園や寺院のフェンスやベンチ、釣鐘等の建築関係の製品もその例として挙げられます。
2. 鋳物の切削加工をするところが少ない理由
メリットの多い鋳物ではあるが、年々鋳物の機械加工をするところが減っているその原因とは?
- 1つ目には、加工時に細かい粉が出ることによっての様々な影響が出ることです、粉を吸い込むことによっての健康被害や加工工具や加工機械自体に悪影響が出て寿命を縮める事です。
- 2つ目には、鋳物自体の多少のズレがあることによってそこを考慮して寸法を出さないといけないところです。
- 3つ目には、形状によってはそのための治具(材料を固定するために支える道具等)を用意しないといけないところです。
3. モトエ鉄工の強み
昭和20年創立の長い歴史の中でのノウハウの蓄積やメートル単位の大型部材に対応できる設備に鋳物などの難加工物でも受注するなどが強みです。